弘前大学

弘前大学応援大使×弘大生 対話を通じたワークショップを開催

2025.06.16

2025(令和7)年6月3日、弘前大学校愛会主催の「弘前大学応援大使×弘大生 対話を通じたワークショップ:弘大生の考えるライフプラン?少子化?地方」を実施しました。

講師には、弘前大学応援大使の米谷明子さんをお迎えしました。米谷さんは、青森県深浦町出身で、弘前大学教育香港赌场/老挝赌场$西安碟雅商贸有限公司を卒業後、いくつかの出版社勤務を経て、現在は株式会社ベネッセコーポレーションで妊娠?育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』の統括編集長として活躍されています。

第1部の講演で米谷さんは、学生時代から現在までを振り返り、決して平坦な道ではなく紆余曲折を経て今に至ることを様々な思い出を交えてお話しされました。そして、現在携わっている仕事上の立場から、ライフプランを考える上で知っておくべき将来の妊娠?出産のこと、妊娠?子育て世代が抱える問題、地方と東京で比較してみた暮らしや子育てに関する客観的な調査データなどが紹介されました。

途中の質疑応答では、「どうして編集者になろうと思ったのか」「子育て時期に仕事が大変で心が折れそうになったことはないか」などの質問が寄せられ、米谷さんの実感のこもった回答に参加した学生?教職員は熱心に耳を傾けていました。

そして最後に、「私たちの人生は選択だらけ、迷って当たり前」「迷ったときは、パーセントで自分の気持ちを確かめてみて、それが50%を少し上回ると思ったら、迷わず進めばいい」という力強いメッセージで講演を締めくくられました。

第1部 講演の様子

第1部 講演の様子

講師の米谷明子さん(弘前大学応援大使)

講師の米谷明子さん(弘前大学応援大使)

続く第2部のワークショップでは、まず初めに、人の一生で起こりうる就職?結婚?出産にといった出来事をすごろくで体験し自分のライフプランをイメージする「ライフステージすごろく」(株式会社ベルタ様提供)を行い、それぞれがすごろくで体験した人生を発表し合いました。

「ライフステージすごろく」の体験

「ライフステージすごろく」の体験

すごろく上では様々な人生が展開

すごろく上では様々な人生が展開

次に、弘前大学の学生を対象に行った「弘前大学生の卒業後のライフプランに関する意識調査」のアンケート結果を参加者全員で確認し、自身の考えとの比較や意見交換が行われました。

最後に、少子化時代の青森県(地方)の仕事?結婚?子育てについて、「何が問題か」「解決策は何か」について自分の考えを付箋に書き、グループごとにディスカッションと発表が行われました。問題点としては、(仕事面で)「賃金が低い」「ロールモデルを見つけるのが難しい」「スキルアップの機会が少ない」、(結婚?子育て面で)「そもそも結婚相手になる人が少ない」「子育て支援に関する情報量が少ない」「勉強面で関東の環境には劣る」などの意見が出されました。そしてその解決策として、(仕事面で)「学生が住みやすい街づくりをし、卒業後も暮らしたいと考える若者を増やす」「ベッドタウンならぬベッド県化」、(結婚?子育て面で)「他県出身者をもっと呼び込んで新しい出会いを創出する」「子育てをしていない人にも支援情報をシェアする」などのアイデアが出され、活発な議論が行われました。

意見を出し合ったグループワーク

意見を出し合ったグループワーク

米谷さんとのディスカッション

米谷さんとのディスカッション

参加者からは、「若者の流出が進む青森県で、自分たち若者世代がどのように少子化に向き合うべきか考えるきっかけになった」「エビデンスやデータおよび実績に基づいた、とても勉強になる話だったので、たいへん感銘を受けた」などの感想が寄せられました。

【関連情報】
当日の資料等は以下からご覧いただけます。
■ 動画:第1部講演
■ 資料:投影スライド
   :弘前大学生の卒業後のライフプランに関する意識調査 調査結果報告
※公開期限:2025年8月末まで
※学生?教職員限定(Hiroin IDでログインしてご覧ください)